本はまぁまぁ読んでる方だと思うのですが(漫画中心)、レビューは苦手です。ということで、このブログでは毎月読んだ本をさらっとまとめる程度でレビュー記事は書かないつもりだったのですが、先日読んだこちらの本で、小難しく考えずに書いてみようかなと思うようになりました。
Kindleで本を読む際、印象に残った個所にハイライトをしておき、読み終えた後そのハイライトした個所を3~5つほど抜き出し、感じたことを加え、まとめる、というシンプルなフォーマット。
これなら私にもできるかも…?
ということで、最近読んで大興奮したこちらの本で書いてみたいと思います。
60歳を過ぎた父とその息子の一風変わった冒険物語
ドラマの方を先に観ていたのですが、実話が元になっている、しかもその実話はブログで発信されたもの、と知り、ブログを読んでみました。
そして…驚きました。
ドラマのゲームの中で動き回っていたお父さん(インディ)と息子(マイディー)のキャラ、原作そのまま使ってたんだ!!
シーンもそのまま。
まだゲームに慣れないお父さんがチャットできずにマイディーさんの周りをくるくる回ってスーッと走り去っていくシーン
お父さんがFFをやめようとした衝撃の理由…
全部、実話だったんですね…。
ドラマで描かれていないところももっと知りたい…。俄然、お父さんとマイディーさんに興味がわいてきました。
じっくり読みたいと思い、ブログをまとめた本を買いました。そして一気に読んでしまいました。
いまだかつてこんな親孝行?を考えた人がいるのだろうか
『僕はこの人が死んだ時、泣くのだろうか?』
このコピーからは感動物語なのかな?と考える方が多いと思います。もちろん、感動モノでもあるのですが、私がこの本にハマってしまった理由は『こんなアイデアを考える人がいるなんて』 という驚き、そして『思いもよらないお父さんの言動やそれに振り回されつつも計画を何とか遂行しようとする息子の焦りや心の叫び』が…笑えてしまうところです。
光のお父さん計画・・・・。
それは、齢60を超えるゲーム好きの父にFFXIVをプレイしてもらい、自分は正体を隠してフレンド登録。共に冒険を続け、いつの日か自分が実の息子である事を打ち明けるという壮大な親孝行計画である。
父親がPS4を手に入れたということを知り、息子(マイディーさん)はそんな計画を考えます。FFXIVの仲間も協力してくれ、さりげなくお父さん(インディさん)に近付き息子ということは隠して仲良くなっていく…。
ちなみにFFXIVはオンラインのRPGです。画像やキャラクターがとてもきれいなので興味ありますが、オンラインってちょっと抵抗ありますよね…。そんな方のためにマイディーさんが初心者向けの解説もされているので、興味があるけれどちょっと不安という方はぜひ!
それにしてもマイディーさんのFFXIV愛がビシビシと感じられる本、ブログです。私もゲームメインのブログやってるのですが、愛…まだまだ足りないな…。
ゲーム内でもリアルでも、お父さんとマイディーさんのやりとりが…笑える!!
世界を救う勇者の名前は…?
FFXIVのソフトをプレゼントし、最初の設定を手伝う息子…。
「名前はどうする? 実際の名前はあかんで」
しばらく考える父・・・。ここはかっこいい名前を付けたいところ。
そして・・・しばらくの後・・ぼそりと・・・
「じゃあ・・・・いのうえ」
…いのうえ…って!!!
普段からめちゃくちゃ仲のいい親子だったら「井上って!!近所のおっちゃんか!」とか突っ込めると思うのですが、仲が悪いわけではないけれど微妙な距離感の二人なのでそんなテンションにもなれず…。
ドラマでも大好きなシーンでした。これもリアルでやりとりされてたんですね…。うわ、またドラマ観たくなってきた。
お父さんの世界・人のつながりは広がっていく。その時息子は…?
ゲーム内でお父さんとの接触に成功し、徐々に仲良くなるマイディーさんや仲間のみんな…。気が付けばどんどん攻略を進めていっているお父さん…。
父の世界はどんどんと広がっていっている・・・人のつながりもまた同じように広がっていっているんだね、お父さん・・・。喜ばしい事ではあるけど・・・
たったひとつ心配なのは・・・
僕だけその後まったく誘われていないという問題だっ!!
次のダンジョンは難しいからな…と心配するマイディーさん。…が、お父さんは自分以外のメンバーに「一緒にダンジョン行ってくれませんか?」と頼み、すでに攻略済でした…。
なんで自分は誘われなかったんだ…と微妙な気持ちになるマイディーさんの叫び…。ごめんなさい、笑ってしまいました。その叫んでいるスクリーンショットもいいんですよ。本かブログで観てください!!
ええ女に出逢ってしまったお父さん
夕食中もFFの話が出ることもあり、ある日、仲間の話、そしてマイディーさんの話になりました。
「あの気配りはたぶん・・・・主婦やな。あれは多分ええ女やで」
母がチラッと父を見た瞬間、父は話をやめた・・・。
お母さん安心して・・・それ・・・僕やから。
マイディーさんが…目の前にいる息子だと気付かず…。お父さん…。
一部ご紹介しましたが、思わず笑ってしまう、想像してクスリとしてしまう、そんな場面がもっともっとあります。
本、ブログ、ドラマ、全部セットで!!そして夏休みに!!
私はドラマから入ったので、本を読みながらドラマを思い出し、私の頭の中では千葉雄大さんと大杉漣さんのやり取りが繰り広げられていました。本を読み終えた後は、ブログを読み、インタビューを読み、裏話を知り「ええ!?お父さんあの時そんなこと考えてたの!?」と驚いたり。
本、ブログ、ドラマ、行ったり来たりすることによってさらに楽しめます!!
マイディーさんの幼少期の思い出話も少しあるので、読んでいて何となく子供の頃の夏休みを感じました。アイスを食べながら、扇風機に当たりながら、夏を感じながら、読んでください!
購入者限定特典(多分)の特別番外編短編「光のお父さんは室町きりんに叱られた」は2017年7月末までしかアクセスできないようなので、そちらも読みたい場合には夏休みを待たずお早めに…。
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ドラマ『FINAL FANTASY XIV 光のお父さん』の感想をちょっとだけ書きました。