アラフォー女子大生キャリアカウンセラー日記

心理学を学んだり、キャリアカウンセリングしたり、ポスクロやったり、最近はスプラ2もやってます。

親孝行という呪縛から逃れるために『もう親を捨てるしかない』~2017年10月の読書記録

「親孝行しないといけない」「親の面倒をみなければならない」という呪縛から逃れるために

もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない / 島田裕巳

10月に読んだ本から1冊ピックアップ。

親との関係、親の介護を考えるときに読んでみるといいかもしれません。

この本は利根川心中事件の話から始まります。

事件概要は知っているのに、リンク先の記事を読むと、苦しくて苦しくて泣けてきます。

www.sankei.com

この事件だけでなく、介護やそれによる生活苦が原因の殺人は多発しています。17年間で少なくとも672件(2015年のケアラー支援フォーラム・湯原悦子日本福祉大准教授講演より)起きているそうです。

このような子供による介護殺人を起こさないためには「親を捨てることしか解決策はないのではないか」と、この本では訴えかけています。

全体的に具体的な解決策が書かれているわけではありません。
日本社会がもう親の面倒をみられる状況ではなくなっている、という説明が中心です。

私は民法の扶養義務をどうすればクリアできるか知りたかったので、ちょっと残念でしたが、親との関係に悩んでいる方、親の面倒をみなければと考えていて苦しい思いをされている方におすすめできる本です。

そもそも私がなぜこの本を読もうと思ったか…。
若干複雑な家族関係で親との関係に苦しんでいるのに、人からは「親孝行しなきゃ」と言われることが多く、さらに苦しい思いをしていました。

この本を読んで、少し気持ちが軽くなりました。

ただ、政府は在宅介護を推し進める方向で動いているので…どうなることやら…。

余談ですが…先日「私は親はいないものと思ってるから」と親に宣言したのに「葬式・墓はこうしてほしい」と言われました。しかも結構手間もお金もかかりそうな要望。コントかよ。

2017年10月に読んだ本一覧

10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:840
ナイス数:26

新潮45 2017年 04 月号 [雑誌]新潮45 2017年 04 月号 [雑誌]感想
興味がある記事のみ読みましたが、それでも結構なボリュームでした。小金井ストーカー事件、シャープの技術者のいま、幸福の科学の洗脳力の研究、愛子さまの一年、出口治明さんと朝井リョウさんの対談…など。
読了日:10月18日 著者: 


結婚する予定もないから、好きなように家建てちゃいました。 (本当にあった笑える話)結婚する予定もないから、好きなように家建てちゃいました。 (本当にあった笑える話)感想
わかるーーー!と思いながら読みました。私も昔から間取りやインテリアなど家に関することを見る・調べるのが好きで、独身時代にマンション買ったので…。建築士さんとのやり取りなど、ほっこりしながら読みました。家好きな方は特に楽しめる漫画だと思います。Kindle Unlimitedにて。
読了日:10月07日 著者:ひぐちにちほ


やれたかも委員会 1巻やれたかも委員会 1巻感想
ネットで存在を知り、ストーリーや設定はもちろん、あの微妙な間や満子さんの審査理由に魅了されはまりました。これは、アニメや実写も観たい! 女性バージョンがあるのもまた良かったです! 現時点でKindle Unlimited対象です。
読了日:10月07日 著者:吉田貴司


Amazonの3.11─電子書籍オリジナル─ (角川書店単行本)Amazonの3.11─電子書籍オリジナル─ (角川書店単行本)感想
震災のときに、Amazonほしい物リストを活用した支援体制を作った経緯について。Amazonにしか出来ないことかもしれない。この本が出版された後、本当に被災された方への支援なのか判断が難しいケースが出てしまったのは残念ですが…。Amazonも凄いですが、ヤマト運輸の「ヤマトの雨を降らせたい」という言葉と行動に心を打たれました。サクッと短時間で読める本です。
読了日:10月03日 著者:星 政明


サクラ咲く (光文社文庫)サクラ咲く (光文社文庫)感想
今まで読んできた辻村深月作品とはちょっと違った作品でした。でも、自分の学校内での存在に不安を感じている中高生が中心のお話で、いいとこついてくるよなー!と思わされるという…。自分の中高生時代を思い出し、胸がざわざわしました。中高生が読むと、どんな気持ちになるんだろう。
読了日:10月03日 著者:辻村 深月


もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない (幻冬舎新書)もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない (幻冬舎新書)感想
介護殺人、介護離職による生活苦は後を絶たない。親を捨てれば介護殺人は起こらなかったのではないか?というところから、この本は始まる。自分自身が親との関係に苦しみ、そして介護でさらに苦しむという状況に陥っていて、人にその話をすると「親孝行しないと」と言われることに苦しさを感じ、この本を手に取った。心理的に「親を捨ててもいいんだ(離れてもいいんだ)」と思わせてくれる内容。親に向けても子離れを勧めている。ただ…実際には親を養う義務があるので、そう簡単に捨てられるわけではなく、その部分にも触れて欲しかった。
読了日:10月03日 著者:島田裕巳


ちおちゃんの通学路 7 (コミックフラッパー)ちおちゃんの通学路 7 (コミックフラッパー)感想
ちおちゃんと真奈菜のゲスい顔がたくさん。思わぬところで1巻(多分)にチョイ役で出た人が…。安藤さんと篠塚先輩は一見普通なのに変な方向に暴走するところがなんとも面白い。今回はちおちゃんも安藤さんを意識した…のか?
読了日:10月03日 著者:川崎 直孝


ヒナまつり 13 (HARTA COMIX)ヒナまつり 13 (HARTA COMIX)感想
今回もシュールなオチばかりで楽しませてもらいました。新たな能力者が登場。今までの能力者と違って冷酷さを感じる少年ですが…実際のところどうなんでしょ。そしてロックージョンとは…!? ヒナが格ゲーをしている理由はこれだったのか!? アニメ化されるようですね。この絶妙な面白さを映像化できるのか!?
読了日:10月01日 著者:大武 政夫

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